権力は腐敗する

政治・経済

これは448回目。

アメリカの大統領選が、とんでもないことになっている。
世論調査(いい加減である)では、バイデン候補が楽勝するという予想だったが、実際には大激戦になった。
メディアはこぞって、トランプ大統領の攻撃に周り、すでに発生し始めていた不正投票をトランプ派がツイートしたりすると、「根拠がない」の一言で片っ端から削除された。

それでも圧倒的な支持増加を背景に、終盤、もう少しでトランプ大統領が逆転し、勝利するかと思われた瞬間、異様な現象が起こった。ミシガン州である。
トランプ大統領が、終始バイデン候補に対してリードしていた州だ。

投票日の3日が経過し、日付が改まり、人々が寝静まった頃(明け方)、法的に定められた監視員のうち、共和党系の監視団が投票現場からシャットアウトされた。

しかし、その後、開票作業が密室で行われた。デトロイトなどは、念のいったことに、開票現場をベニヤ板やダンボールで完全に内部を見ることができなくしていた。現場は、透明性の維持が必要だと定められているにもかかわらずである。

この間、大接戦となっていたミシガン州におけるバイデン票が一気に13万8000票増え、あっという間にバイデン候補がリードを奪った。
この瞬間、ネットで開票推移を見ていた市民たちの間で、「一体なにが、起きた?」といって大騒ぎとなり、炎上した。

外で車の中に待機していた共和党系の監視団は、このとき投票場に横付けされた車両を確認。
大量の投票箱が持ち込まれるのを目撃。
かならず中身をチェックされるはずだが、ノーチェックであった。

同じことが、同様にトランプ・リードだったウィスコンシン州でも起こった。ここも、いわゆる最終局面の帰趨を握る重要な激戦州だ。
ここでは、突然12万票がバイデン候補に加算され、一気にバイデン候補がリードを奪った。

いずれのケースも、この大量の追加加算票は、すべてバイデン票で、トランプ票が一つもないという異様さである。

州側は、当初、データのエラーだと釈明していた。
エラーなら修正されるはずだが、いつまでたっても修正は施されず、今にいたってもそのまま加算されている。
結果、ミシガンではバイデン候補当確ということで結論された。

その後、州側は郵便投票がまとまって入ったので、それが加算されたので突然増えただけだと釈明内容を変更した。

しかし、誰が考えても、13万8000票もの郵便投票の中身すべてがバイデン票であったとは、考えられない。
理論的にはありうる。
が、現実には絶対にありえないことだ。
統計学上も、ありえない。

とくに共和党監視団のシャットダウンは、上記2州にとどまらない。
ジョージアでも、ペンシルベニアでも、激戦州で目下開票中の地域でも報告されている。

これは、完全に違法行為の構成要件を満たしている。

もともと民主党というのは、歴史的に郵便投票を悪用した不正が常態化していた政党である。
社会からドロップアウトしたような低所得者層などを救済するという理想に燃えて、郵便投票を率先して推奨してきたのが本来の姿だったが、いまやそうではなく、不正乱用のウルトラCと化している。

先年も、1823年生まれの人が投票していた事案(とっくに死んでいる)があったが、今年の大統領選ではそんなレベルの話ではない。

今後、立証される事案として注目されることにもなるだろうが、ミシガン州の郵便局員の内部告発も出てきた。
プロジェクト・ベリタス記者に暴露したその内容(動画)は、3日消印の郵便投票までが有効のはずだが、局長から命令がでて、4日以降の消印にも3日の消印を押して有効にしろということだった。
記者は、その上司の名前を聞き、電話取材を試みたが、ただちに切られた。
上司の名以外に、顔写真まで動画に暴露されている。
これがガセ(共和党側のやらせ)だと、当然民主党は糾弾するだろうから、立証が必要だ。

基本的に、疑惑というものは、疑惑を追及する側に立証責任があり、疑惑を持たれたほうは釈明する権利がある。

これまでのアメリカの大統領選挙にも見られたことのない大規模で組織的な不正投票が行われていたことが想像でき、その指摘を大手メディアもこぞって否定し、一般の目につかぬように削除し続けてきた罪も大きい。

もともとリベラルと呼ばれる民主党、大手メディアはそういう体質なのである。
今回選挙戦直前に暴露された、バイデン・ファミリーのおぞましい性やマネー、権力を巡る犯罪行為ですら、動画や写真・メールがおびただしく存在しているにもかかわらず、彼等は「根拠がない、証拠がない。でっちあげだ。ロシアと共謀した陰謀だ」と平気で言い、一切報道しなかった。

「ロシアと凶暴した陰謀だ」ということこそ、まったく根拠も証拠もない。

そう言えば、トランプ大統領発足当時に民主党が仕掛けた「ロシア・ゲート事件」では、トランプ陣営がロシアと共謀したと追及されたが、結局無罪だった。
それはそうだろう。なにもしていなかったのだから。

こうした手口というのは、民主党のお家芸である。

結論から言おう。
どう転んでも、この勝負、来年1月20日の新政権誕生までに、トランプ政権続投できまるはずだ。

1 トランプ陣営が投票無効を申し立てて、地裁・高裁そして最高裁まで問題を追及し始めている。この結果、12月」14日までに選挙人が確定しなければ、1月6日の決戦投票に持ち込まれることになる。(ほかのシナリオもあるが、代表的なのはこれだ)下院で大統領を、上院で副大統領が決定される。
下院は議員総数こそ民主党が多いが、この決戦投票は1州1票である。実は共和党が多数派を占める州は26州であり、過半だ。したがって自動的に下院の決戦投票ではトランプ大統領と決まる。上院はすでに共和党が優勢であるから、ペンス副大統領に決まる。

2 同時にトランプ陣営は、汚職と不正に塗れた今回の選挙の再開票を求めている。すでにそうした動きが出ている。この不正を暴き、民主党がいかに組織的犯罪を行ったかを、法的に立証していく作業が今始まっている。

3 トランプ陣営が奥の手として握るカードは、バイデン親子の国家権力乱用による利益相反や、未成年少女への性的虐待、薬物使用、マネーロンダリングなど、おびただしい証拠を元に立件し、逮捕・訴追するという動き。バイデン候補から大統領資格そのものを剥奪することになる。

なぜ、かくもトランプという人物は民主党や大手メディア、ハリウッドなどリベラル派から嫌われているのだろうか?

破壊者だからにほかならない。

政治家経験が無く、ビジネスマンとして叩き上げのトランプという男は既成の利権をことごとく破壊しかねない存在なのである。
彼を恐れているのは、民主党の幹部連中である。
長いこと権力の座に居座り、その結果あろうことかアメリカの国益や安全をロシアや中共に売り渡すようなことを平気で行ったクリントン、オバマ政権はその成れの果てである。

例のハンター・バイデンのハードディスクには、彼のファミリーだけではない、オバマ前大統領の娘まで写真に一緒にうつっており、彼女のクレジットカードで、ハンターがコカイン(あるいはヘロイン)を調合している様子が暴露されている。
ペロシ民主党・下院議長の息子が、やはりハンターといっしょにおり、未成年中国人少女4-5人に対する虐待の証拠まででてきているという。(わたしは見ていないが、告発側はそう言っている)なぜ虐待とわかるかといえば、少女はロープで縛られているからだ。

つまらない話だが、こんなことがどんどん暴露されていくのである。
民主党側はなりふり構わない露骨な選挙介入をしてきたとしても、たしかに不思議ではない。

このレベルはまだ為政者たちの二世の話だ。
しかし、ことがその親(エスタブリッシュメント)に及んで、過去密かに行われてきた数々の不正や収賄が白日の下に明らかになるのを、なにより恐れているのである。

しかも、これは民主党だけにとどまらない。
トランプ大統領は、選挙前にすでに公言していたが、共和党内の膿も出すとしていた。

共和党のトップを牛耳るエスタブリッシュメントたちである。
さしづめ、ブッシュ・ファミリーなどはその典型であろう。

だから、共和党内にも強大な敵がいる。

四面楚歌の中で、このトランプという男は、世論の支持だけを頼りに巨悪と無謀なほどの戦いをしている。

トランプ大統領の4年間の実績は、彼が自画自賛するのも無理はないほど、赫々たるものだ。

このへんは、前回書いたので割愛する。

エリートというのは、おしなべてトランプ嫌いである。自分たちの存在意義が無くなってしまうから、頭から否定し、排除しようとする。

が、現実は彼等の期待と違い、トランプという男は言ったことを実現してきた。

しかし、トランプ政権によって大きな恩恵を被ったはずの国民までが、リベラルに固執しトランプの言うことはすべて嘘、やることはすべてデタラメ、と、それこそ根拠のない非民主的な言動に終始しているのは、まったく情けないとしかいいようがない。

ましてや、日本の識者や、「意識高い」派ほど、同じ傾向だ。

いずれわかる。
長年民主党が圧倒的優勢を維持してきた下院では、今回票を減らし、共和党の女性議員などが増えた。
最終的には、まだ民主党優位で今回も終わるだろうが、僅差に迫っている。

民主党の中の心あるリベラル派(左翼におもねらないまともなリベラル)の中には、トランプ大統領のジョージアにおけるキャンペーンに参加して、トランプ支持を訴えた民主党議員もいた。
昨日は、同じくジョージアにおいて、トランプ支持者たちが「開票を止めろ、票を盗むな」というデモを起こしたが、そこに参加した民主党議員もいた。
いずれも黒人である。

下院民主党議員といっても、中にはもはや民主党は機能していないことを痛感し、造反する人たちすらでてきているのだ。
彼等は、ペロシ下院議長を引きずり下ろす運動まで始めている。

事実上、共和党は下院をかなり制しつつあると言っても良いのだ。

上院はもとより共和党が優勢をなんとか占めている。

となると、トランプ続行なら、誰も想像だにしなかった、トリプルレッド(レッドウェイブ、大統領・上下両院すべてが共和党)という、リベラルにとっては「悪夢のような現実」がすでに用意され始めているといってもいい。

おそらく、アメリカの民主党は、来年にも分裂するだろうと思っている。
極左を切り離し、マネーと権力にとりつかれたエリートやエスタブリッシュメントを粛清し、新たな民主党として再生するに違いない。
共和党のほうの膿出しは、トランプ政権が行うだろう。
場合によっては、共和党も、分裂する可能性すらある。

二大政党制がまともに機能していかなければ、中共という恐るべき敵に対抗できない。

今、アメリカは大きくパラダイムシフトしているのだ。

この民主党分裂、解党、再生は、日本のおはなしにならないほどおめでたいリベラル派や知識人たちに、激震をもたらすだろう。

彼等が依って立つ本尊が、崩壊してしまうのだから。



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