恩讐の彼方に
これは441回目。菊池寛の「恩讐の彼方に」の話ではありません。人間の情念と、その偽善性の話です。
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芥川龍之介の小説に『袈裟と頼通』という短編がある。
平安末期から鎌倉時代にかけての文覚上人の ...
消えゆく蒼き狼の子孫たち
これは440回目。
内モンゴルの話だ。掲題の写真は、かつてわたしが半年に一度は訪れていた、霍林河というところだ。露天掘り鉱山で有名だが、廃鉱となったあたりの跡地が緑地化された様子だ。
その内モンゴルが、今悲劇の ...
賃金さえ上げれば、日本は復活する
これは439回目。
1989年を頂点としたバブル崩壊後、20年にわたる長いデフレに呻吟した日本は、安倍政権の誕生で曲がりなりにも復活の突破口を得た。
その安倍政権が今終わろうとしている。
次の政権に ...
神仏などというものは、しょせん・・・
これは438回目。
今日は、9月9日、重陽だ。この日は、わたしにとっては特別な日でもある。
神仏というのは、しょせん思い込みの所産である。
そう思っている。
それで良いのだ。どうせわから ...
東京ってなんだ?
これは437回目。(写真は品川駅港南口の昔と今)
都市計画の話、とも言ったらいいのか。要するに東京の話なのだ。
欧米の都市というのは、実に見事に都市計画がなされていることが多い。一見して整然と、そして美しいのだ ...
事実と真実
これは436回目。
事実と真実は違う。
事実というのはほんとうにあったことだ。だから一つしかない。
しかし真実は、いくつもありうる。同じ事実でも、真実は複数ありうるのだ。
たとえば、セク ...