当世風、日本の恋愛事情

雑話

これは326回目。明治安田生活福祉研究所が2014年7月10日に発表した「20~40代の恋愛と結婚調査」という大変興味深いデータがあります。面白いことが書いてありました。ちょっと紹介しておきましょう。わたしのオリジナルとはとても言えませんが。

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ここには「交際相手がいる20代未婚」は、男性がわずが22.1%という衝撃の結果が出ている。つまり20代男性の5人に1人しか彼女がいないということだ。

80%近い男性は彼女なんていらない。もしくは彼女の作り方がわからない。のどちらかという訳だ。

一方の女性は、41.9%と男性のほぼ2倍の結果となっている。
それでも20代女性の半分以上は彼氏がいない計算になる。

それにしても、この男女の倍の違いはどこから来るのだろうか?

一つの見方だが、「年の差婚」ではないかという意見があるようだ。
「年の差婚」は芸能界だけの話ではなく、一般的にもかなり浸透しているようなのだ。

つまりは30代・40代・50代の世代が20代女性の獲得に切り込んできているのだ。20代女性はいわば、恋愛市場において激戦区になっているというわけだ。

30代・40代男性は仕事では脂がのってきており、遊びや女性の攻略方法も知っており、人生の経験値も、20代男性に比べて豊富な人が多い。

当然20代男性より収入水準は高く、恋愛に対して積極的だから、20代女性が根こそぎ荒らされていくわけだ。

ところが、一方20代男性は勝ち目がないかというと、そうでもない。戦線が実は交雑しているのだ。30-40代男性が20代女性に集中砲火を浴びせている一方で、20代男性の「商品価値」というものは、30代中盤以上の女性にとってはきわめて高いのだ。

これも、言わば「年の差婚」の一側面である。30代女性と20代男性の結婚は珍しいものではなくなってきている。

男性側にメリットも多く、経済的に自立している30代女性と結婚することによって、これまで仕事が安定しなかった男性が専業「主夫」になって家庭に入る等、新しい家族の形が増えつつある。

もちろん、若い男女ともに内に引きこもり、他者との関係性を積極的に持とうとしない人たちも多くなってきているのは事実だ。

たとえば、ものの統計によると、2017年バレンタインデーの推計市場規模は 1305億円だそうだ。しかし、翌年の2018年は1300億円と微減だったそうだ。

しかも、内訳は、「友チョコ」「自分チョコ」さらには女子だけで楽しむ「バレンタイン」ときたものだ。

わたしは、もう還暦を越えているので、この恋愛事情からはとんとご無沙汰だたが、どうも世相を見るにつけ、恋愛消費市場には質的転換が起こっているようだ。



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